平日昼間の売上に関しては、徹底的に観光客を使う必要があると思っている。あるお店では海外からの観光客のツアーコースに含まれているが、もっと積極的に、サイトでもアピールする。遠方客へのアピールはサイト上でNAGOMIくらいしかやっていないもの。

 観光客の中でも特に修学旅行生は、のちのちに上京して利用客やもしかするとメイドさんになるかもしれないという側面もある一方、地方の学校ではメイドカフェには不慣れなので、安心して使えることをアピールするとよいかも。都内観光だと班行動が多く4人で1班で、たとえドリンク1杯でもテーブルが埋まるので効率はよい。

 具体的にはサイトを使った案内になるが、修学旅行生向けの案内ページを作成して、利用方法の案内や特典などを掲載する。特典は学生服での利用客にはチェキサービスなど、実施しても店の負担としては許容できる範囲でしかも手馴れているチェキは観光の記念にもなるし、現実的な線としてはもっとも妥当な特典のひとつに思える。ほかのプロモーションとしても学校にまとめてプレスリリースでも投げておけばいいので、広告費はほとんど掛からないという優れものでもある。修学旅行生が使うのが定着すれば、メイドカフェ=風俗みたいなおかしな話も少なくなってくる。

 問題点としては、校則で喫茶店の利用を制限されている場合だが、秋葉原のメイドカフェでは一学年丸々受け入れる店舗はないため、あくまでも自由行動が許される=生徒の自主性が重視されている学校向けのもの。この時点で喫茶店を使う障壁は低くなるし、生徒側も行き先の提出があらかじめ必要だとしても秋葉原で済ませばよい。

 平日昼間なので、常連さんへの影響があったとしても、経営的に重視するのはどちらかという判断で済む問題だし、生徒もわざわざ修学旅行のコースにメイドカフェを選ぶくらいだからヲタ属性は十分にある。それで観光客だからとさわぐ常連さんのほうが問題といえよう。