93a964be.jpg 旧帝都喫茶ミルキーメイドパーラー跡地に羊喫茶「HONEY SHEEP」が21日よりオープンしている。21〜25日まではプレオープン営業で、グランドオープンは26日からという。という訳で21日のオープン直後と22日の午後の2回、こっそりとお邪魔してみました。
 いくつかのブログで既にレポートが上がっていますが、内装は帝都と変わらず、異なる点は店名はもちろん、店長以下スタッフは皆メイドさんで、自前のメイド服での接客、メニューはプレということもあり軽食中心、BGMはオルゴール調(モー娘。は気づきました)、お出迎え・お見送りの挨拶に特徴がある、というのが主な変更点のようです。どうしても帝都喫茶時代と比較してしまいます。

 その特徴的な挨拶は、お出迎えに「ようこそハニーシープへ!夢の案内人の○○○でございます」(○○○はメイドさんの名前)、お見送りに「今度は夢でお会いしましょう」というもの。初日はメイドさん一人がお出迎えの挨拶の中心に見え、2日目はほかのメイドさんも挨拶しても、メイドさんによっては挨拶がカミカミだったり、違う挨拶もありました。

 帝都喫茶の時には、コンセプトと実際の店舗のズレが気になる点でした。羊喫茶になって、コンセプトが変わったはずなのに、お店の目指す方向と実際の店舗でのズレはまだ出ていて「羊喫茶」は羊も執事も連想させる言葉にも関わらず、お店は極めてメイド喫茶寄り。挨拶にしても、お出迎えが名乗っての挨拶であっても、お出迎えのメイドさんがテーブルの接客がするとは限らず、せっかくお客さんがメイドさんの名前を覚えても使うシーンがない。またお見送りはチェックメイトの「今宵もチェックメイトでお会いしましょう」と被る印象を持ってしまう。メイド喫茶にも関わらず「メイド喫茶」との表記がまたありません。これはメイド喫茶を探す観光客がお店に気づかない要因にもなります。

 開店の発表から1週間経たないうちの開店で、時間がないのは推察できるところでも、帝都喫茶の負のイメージを脱却するためには、コンセプトとのズレの矯正は必須に思います。「羊」とつけたのが、これまでのメイド喫茶との差別化を図りたいならなおさら。

 よい部分は、メイド服がスタッフの自前のモノが中心のため、結果として手作り感が増していて、いわゆる正統派、落ち着いたカフェを好むメイドカフェファンのツボには入りやすいということが挙げられます。メイドさんが中心となって店舗を運営しているのは赤坂のGASHとも似ています。応援したくなっちゃいます。

 この店は帝都喫茶の閉店のイメージが悪く、マイナスイメージからのスタートとなってしまっています。プレオープン初日こそ旧帝都のお客さんやメイドカフェマニアの来店があったものの、2日目の午後は空席が目立つ・・・まずはマイナスを0に戻して、それからプラスへ。帝都喫茶から残ったメイドさんが多くいるということは、モチベーションは高いように思えます。ならば、がんばりを期待。

※開店当初は、あまり深いこと考えず、いわゆる正統派メイド喫茶「HONEY SEEP」として、はちみつ入りの紅茶が売り、はちみつを使ったメニューが豊富ですというシンプルな宣伝方法でも、今の秋葉原のメイド喫茶としては貴重に思える。

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帝都喫茶ミルキーメイドパーラーが2ヶ月もたずに閉店
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<参考ブログ>
羊喫茶HONEY SHEEPプレオープン(まいくのきまぐれ日記)
祝 プレオープン「HONEY SEEP」(ソロモンよ私は帰ってきた?)
夢と現実の狭間にある「HONEY SHEEP」が21日にプレオープン(アなチラ)
「今晩また、夢でお会いしましょう」−アキバに新コンセプト「羊喫茶」(アキバ経済新聞)
夢の途中のカフェ(海岸通り3丁目)