50646f45.jpg 同人誌扱いで一般書店には流通していないTYPE-MOONの新刊「少年フェイト」は、メロンブックスでは16日の朝に再入荷があるという告知があった。
 写真は同人誌の『Fate/Zero』と商業誌『DDD1』。『Fate/Zero』は共同印刷が製本していて、デキは商業誌と変わりはない。読者がオタク層と想定すると秋葉原の書店に流通さえできればいいのであれば、無理に取次を通す必要はなくなる。

 商業誌のメリットは例え下手な同人サークルよりも少ない2000部ほどの出版でも、本を書いたという箔がつくように見えること。だけど『Fate/Zero』のような本が今後も続くと、売れない商業誌の作家よりも同人サークルの方がブランドを持つ、秋葉原以外でも不思議ではない。

 また取次への挑戦としては、無料のマンガ雑誌「ガンボ」が創刊されたよう。出版社の社長は電通出身なので、広告モデルに手をだしたよう。なぜコミック誌は振りペーパーに手を出さなかったのか?マンガ雑誌は継続して読む読者が多く、暇のときに読む読者をターゲットにしているフリーペーパーは情報誌中心にならざるを得なかった。初期は手渡しとのことだが、安定してターゲットなる読者にブツが届くことできるようになるだろうか・・・もうひとつは客層の確保。ただならいいというユーザは購買力が弱いもの。特にアキハバラでは注意が必要に思える。・・・ある程度パブリシティで取り上げられたから、スタートは上々か。

<参考サイト>
再販できない「少年フェイト」、アキバで壊滅(アキバBlog)
無料の週間マンガ誌「コミック・ガンボ」創刊−都内などで配布(アキバ経済新聞)
コミック・ガンボ:初の無料マンガ誌が創刊(まんたんウェブ)