轟高校図書委員会 今年の直木賞作家三浦しをんが腐女子だったのは良く知られているが、オタク率の高い図書局出身の芥川賞作家の長嶋有が中心となった同人誌「メルボルン1」が創刊され、12日に秋葉原の中小企業振興公社の「第5回文学フリマ」にては発売される。内容はオリジナルでかっこいい文芸誌を狙っているよう。
 トップの写真は、高校の図書委員会を舞台にしたコミック『共鳴せよ!私立轟高校図書委員会(AA)』。

 図書局は北海道の高校に見られる制度で、クラスから1人選出する委員会制度と違い、有志によって運営される組織。同様の組織は放送局、新聞局でも見られ、活動内容は部活に近いがボランティア的な要素もあるため、予算・活動範囲などで部活よりも優遇されている例が多い。図書館に好きな本を入れることができたり・・・ラノベ、手塚作品であれば漫画も、など。文学好きという局員も当然いるが、文学のみというのは少なく、ラノベ、コミックファンとの雑食が多い傾向がある。長嶋有本人も漫画への造詣は深く、「AERA COMIC(AA)」では萩尾望都と対談をしている。というか「ブルボン小林名義でゲームやコミック評やっている」の方が早い?

 メルボルンつながりではオーストラリア最大の競馬のレース「メルボルンC」で日本馬がワンツーとなる快挙が7日にあった。歴史的快挙の裏には、地元馬が中心のレース、3000mを超す大レースが世界的に見ても少なく日本の場合は天皇賞春や菊花賞が盛り上がるように依然人気がありレースとして慣れている、ステップレースを使えた、調教師に海外レースでのノウハウがあったなど、凱旋門賞で負けるべくして負けたディープインパクトと違い緻密な計算があっての結果。日本の競馬のレベルは、超一流馬でなくてもトップクラスの馬でレースを選べば格の高いレースでも結果が残せる、ということを改めて証明した。

 優勝したデルタブルースも2着のポップロックもノーザンファーム生産で、長嶋有の育った室蘭・登別と同じ地区胆振支庁となる。ここで生まれ育った名競走馬はディープインパクトをはじめ多数いるが、オタク文化としては、キートン山田(鵡川)、谷村志穂(安平)、いがらしゆみこ(室蘭)、安倍なつみ・麻美(室蘭)、飯田圭織(室蘭)など。

<参考サイト>
長嶋有公式サイト
Melbourne1公式サイト
文学フリマ公式サイト
芥川賞作家ら創刊「メルボルン1」 かっこいい同人誌追求(朝日新聞)

<参考ブログ>
同人誌「メルボルン1(Melbourne 1)」作ります!(八月の白い鉛筆)
いろんな気持ちが本当の気持ち/長嶋有/筑摩書房(ドラマの海に溺れていたい。)
本屋に本が無い(Daytime Astronomy)
同人誌「メルボルン1」について語る。(ヨコシマなシマウマ)